「私たちは、Bayern Innovativをはじめとする研究機関・教育機関と協働し、新たなプロセス技術開発やエネルギー効率の向上、循環経済、人材育成といった課題の解決に取り組みたいと考えています。」
—— LEAD代表取締役 王燕清氏
世界をリードする新エネルギーインテリジェント製造ソリューションプロバイダーとして、LEADはグローバルにおける自動車メーカー、新エネルギー企業、テック企業に向けて、革新的なソリューションをサービスします。今回のインタビューでは、代表取締役社長王燕清氏がLEADの優れた競争力を紹介し、バイエルン地域における協働及び未来ビジョンを語りました。
以下、インタビューの本文となります。

ヨーロッパにおける電池・セル製造の発展をどのように見ていますか? そして、この市場でLEADはどのような役割を果たしたいと考えていますか?
ヨーロッパでは自立した電池エコシステムの構築が積極的に進められています。EUグリーンディール、電気自動車の急速な普及、そしてエネルギー自立の推進を背景に、電池生産はパイロット段階から本格的な量産へと移行しつつあります。LEADはこの大きな変革の中で、重要な役割を担っています。
2022年にドイツ・ナイラに工場を設立して以来、LEADは着実に現地基盤を築いてきました。現在、ドイツにはヨーロッパ技術能力センター(CoC)を設立し、欧州の生産システムに深く組み込まれています。これにより、EUの規制や運用要件に対応した、リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、全固体電池を含む電池製造ラインのトータルソリューションを提供することが可能になっています。
LEADのコアコンピタンス核心競争力とは何でしょうか? また、バイエルンではどのようなパートナーとの協働を目指していますか?
電池製造ラインの全工程向けのインテリジェントソリューションは、LEADの中核的な強みです。新エネルギーインテリジェント製造におけるパイオニアとして、混合、塗工、積層、巻取、注液、充放電、さらにスマート物流に至るまで、非標準仕様の一貫ラインソリューションを提供します。
NMCやLFPなどの成熟系はもちろん、ナトリウムイオン、半固体、全固体電池といった新興電池化学にも豊かな経験を持っています。特に固体電解質成膜、高精度積層、界面改質などの主要工程を含めた全固体電池分野において、LEADは世界で数少ない、100%独自の知的財産権を持っている企業となります。
スマート化、モジュール化、柔軟性のあるソリューションや全工程向けのターンキーサビース、業界における豊かな経験、イノベーション及び品質を基にした開発能力などは、我われの優位性があるところなのです。
ビジネスパートナーについては、電池生産能力の拡大を進めている自動車メーカーや大手電池メーカーを主要対象としていますが、スケールアップを目指すスタートアップ企業や最先端技術を探求する研究機関と協働する意欲もあります。ドイツ本社と物流センターを活かしてローカルのサービス及び技術を提供することで、バイエルン地域の電池エコシステムの発展に寄与し、スマート化の持続可能な社会の実現を推進していきたいと思います。
LEADのヨーロッパ技術能力センター(CoC)は、中国の技術イノベーションと欧州産業ニーズをつなぐ橋渡し拠点です。この拠点を通じてLEADの技術力をEUの法規制や文化、技術環境などを含めた欧州の電池産業に組み込むよう図っています。
CoCは、CE/ULなどの安全・環境認証への対応、MES・SCADAといった欧州産業用ITシステムとの統合、機械・電気設計のローカライズ、そしてユーザーインターフェースや資料の言語・文化・使用習慣への最適化などが含まれ、中国仕様と欧州基準との整合を図る窓口として機能しています。
また、CNC、旋盤、溶接、制御盤組立などの製造・加工機能を備えたCoCは、試作機の開発や構成部品の現地化を可能とします。欧州向けプロジェクトのニーズを満たすために中国仕様のデザインを柔軟に調整することで、納期短縮と輸送コスト削減を実現します。
電池産業が高エネルギー密度、高安全性、環境配慮型の生産モデルへと急速に進化している背景に、次世代技術の量産化がとても大事です。その中に、ドライ電極工程及び全固体電池の組立工程は、産業構造を変革する可能性を秘めたので大きく注目されています。これらの技術はエネルギー消費を削減したり、有害溶剤の使用をなくしたりするため、気候目標の達成、産業の持続可能な発展に直結します。